大人の趣味 otona-shumi
Cigar 15 min read

葉巻の銘柄 一覧13選【図鑑】──強さ・値段・産地で選ぶ主要ブランド

葉巻の銘柄はキューバ9ブランドと非キューバの実力派4銘柄を押さえれば全体像が見える。コイーバからマカヌードまで主要13銘柄を産地・強さ・2026年定価つきの一覧表で図鑑化し、銘柄の選び方と私的ランキングまで、銀座のシガーバーで10年カウンターに立った私が案内する。

宮本 雄一 シガー&ウイスキー専門家

公開: 2026年8月11日 更新: 2026年8月11日

葉巻の銘柄 一覧13選【図鑑】──強さ・値段・産地で選ぶ主要ブランド

「地図がないんですよ、この世界」

確か2019年の冬だったと思う。カウンターの端で、40代の商社マンがぽつりとこぼした。葉巻を始めて半年。雑誌を読み、ネットを漁り、それでも葉巻の銘柄の全体像がつかめない、と。その夜、私がコースターの裏に走り書きした銘柄の相関図が、この記事の原型だ。

銀座のシガーバーで10年、提供してきた葉巻はおよそ5,000本。この経験を一枚の地図にまとめる。葉巻 銘柄の一覧表を最初に置き、その後にキューバ・非キューバの系統別解説、選び方、そして私的なランキングまで。この1ページで、あの商社マンが欲しがった「地図」になるはずだ。

ヒュミドールと多様なヴィトラの葉巻が整然と並ぶ図鑑的な静物

葉巻 銘柄 一覧【主要13銘柄の図鑑】

まず全体を1枚で見渡す。キューバ9銘柄+非キューバ4銘柄、計13銘柄。強さは★1(最軽量)〜★5(フルボディ)の5段階、私の10年の実感値だ。

価格帯は、キューバ産は2026年夏時点の日本シガー協会公表定価(通常生産ラインの下限〜上限)、非キューバ産は国内正規店の実勢を基準にした。

銘柄産地強さ価格帯(1本)ひとこと
コイーバ(Cohiba)キューバ★★★★¥6,600〜57,200キューバの頂点。迷ったら憧れの終着点
モンテクリスト(Montecristo)キューバ★★★¥3,300〜18,700世界で最も売れる王道。再注文率No.1
ロメオ・イ・フリエタ(Romeo y Julieta)キューバ★★★¥3,080〜8,470チャーチルが愛した、品のいいバランス型
パルタガス(Partagás)キューバ★★★★¥3,190〜9,0201845年創業の老舗。土と力の男性的な味
オヨー・デ・モンテレー(Hoyo de Monterrey)キューバ★★¥2,530〜9,900軽やかでエレガント。朝の一本にも
H.アップマン(H. Upmann)キューバ★★¥2,640〜9,130入門の定番。私が最も初心者に勧める銘柄
トリニダッド(Trinidad)キューバ★★★¥5,830〜11,000元・外交贈答専用。知る人ぞ知る貴族
ボリバー(Bolívar)キューバ★★★★★¥3,080〜7,040キューバ最強クラスの馬力。上級者向け
プンチ(Punch)キューバ★★★¥2,200〜8,5801840年創業。中庸の妙、価格も良心的
ダビドフ(Davidoff)ドミニカ★★〜★★★¥3,000〜15,000前後非キューバの貴公子。精緻でクリーン
パドロン(Padrón)ニカラグア★★★★¥2,600〜10,000前後ニカラグアの頂点。米誌ランキング常連
アルトゥーロ・フエンテ(Arturo Fuente)ドミニカ★★★¥3,000〜10,000超1912年創業の名門。オプスXは別格
マカヌード(Macanudo)ドミニカ¥1,400〜3,000前後世界一やさしい入門銘柄。最初の一本に

表の見方を3点だけ補足する。

  1. キューバ産の価格は「定価」。たばこ事業法により、財務省登録店では定価販売が義務で、定価を超える販売は禁止されている。つまり銀座でも地方でも同じ値段だ。全銘柄の定価は日本シガー協会のハバノス日本定価表で公開されている。
  2. 同じ銘柄でも太さ・長さ(ヴィトラ)で価格が数倍変わる。上の幅はそのため。ヴィトラの体系は葉巻 種類とサイズ完全ガイドで整理した。
  3. 強さ★は絶対値ではない。同じ銘柄でもヴィトラや熟成で変わる。あくまで「初対面の印象」の目安として使ってほしい。

以下、系統別に各銘柄を掘り下げる。

キューバ7大銘柄──ハバノスの中核マルカ

キューバ葉巻(ハバノス)には30近いブランド──現地では「マルカ」と呼ぶ──があるが、実際にバーの棚とお客の指名を支配しているのは、ここに挙げる7つだ。

コイーバ(Cohiba)──1966年・キューバの頂点

  • 創業: 1966年(フィデル・カストロ専用葉巻として誕生)
  • 味の系統: 力強さとスパイス、蜂蜜の甘みが同居する複雑系
  • 代表ヴィトラと2026年定価: シグロII ¥8,470/シグロVI ¥19,800/ロブスト ¥15,400/エスプレンディド ¥23,100/ベヒケ56 ¥57,200
  • どんな人向けか: 「一度は頂点を」という人。まずはシグロIIから

言わずと知れたキューバ最高峰。10年カウンターに立って、記念日の指名率はこの銘柄が圧倒的だった。ベヒケに使われる希少葉「メディオ・ティエンポ」の話も含め、全ラインの解説はコイーバ完全ガイドに譲る。

モンテクリスト(Montecristo)──1935年・世界標準

  • 創業: 1935年
  • 味の系統: 蜂蜜、革、ココア。中庸にして深い
  • 代表ヴィトラと2026年定価: No.4 ¥3,850/No.2 ¥6,820/エドムンド ¥6,820/モンテクリストA ¥18,700
  • どんな人向けか: 全員。キューバの物差しになる銘柄

ハバノス全体の売上の約4分の1を占めるとされる巨人。私が10年で最も多く火をつけた銘柄でもある。No.4を「基準の一本」として覚えておくと、他のすべての銘柄を語る座標軸ができる。ライン全体はモンテクリスト完全ガイドで書いた。

ロメオ・イ・フリエタ(Romeo y Julieta)──1875年・気品のバランス型

  • 創業: 1875年
  • 味の系統: フルーティで華やか、シダーの香り
  • 代表ヴィトラと2026年定価: ショートチャーチル ¥5,390/ワイドチャーチル ¥6,820/チャーチル ¥8,030
  • どんな人向けか: 強さより香りと気品を求める人

英首相ウィンストン・チャーチルの愛飲で知られ、主力ヴィトラに彼の名を冠する。シェイクスピアの戯曲名を冠した唯一のマルカでもある。個人的には、食後より昼下がりに合う銘柄だと思っている。

パルタガス(Partagás)──1845年・老舗の剛腕

  • 創業: 1845年
  • 味の系統: 土、コーヒー、革。どっしりとした余韻
  • 代表ヴィトラと2026年定価: ショーツ ¥3,190/セリエD No.4 ¥5,500/セリエP No.2 ¥6,600/ルシタニア ¥8,580
  • どんな人向けか: 力強い葉巻を求める中級者以上

現存するキューバ銘柄でも屈指の歴史を持つ老舗。セリエD No.4は「世界最高のロブストの一つ」と評され、私のカウンターでも玄人の指名が最も集中した一本だった。

オヨー・デ・モンテレー(Hoyo de Monterrey)──1865年・軽やかな貴婦人

  • 創業: 1865年
  • 味の系統: ハーブ、白胡椒、繊細なフィニッシュ
  • 代表ヴィトラと2026年定価: プチロブスト ¥4,400/エピキュアNo.2 ¥6,050/エピキュア エスペシャル ¥7,150
  • どんな人向けか: 軽めのキューバを探す人、午前中に吸う人

「オヨ・デ・モントレイ」とも表記される。フルボディ全盛の潮流のなかで、この軽やかさは貴重だ。エピキュアNo.2は、強い葉巻に疲れたベテランが「戻ってくる」一本でもある。

H.アップマン(H. Upmann)──1844年・入門の王道

  • 創業: 1844年(ドイツ人銀行家によって設立)
  • 味の系統: ナッツ、シダー、穏やかなスパイス
  • 代表ヴィトラと2026年定価: ハーフコロナ ¥2,640/マグナム46 ¥6,160/マグナム54 ¥6,600
  • どんな人向けか: 初めてのキューバ葉巻。まさにそのための銘柄

私が初心者に最も多く勧めてきた銘柄。10年でマグナム46を出して「合わない」と言われた記憶は、ほとんどない。30分で吸えるハーフコロナ(¥2,640)は、平日の夜の「ちょうどいい贅沢」として常連にも人気だった。

トリニダッド(Trinidad)──1969年・元外交贈答品

  • 創業: 1969年(一般販売は1998年から)
  • 味の系統: 焼き菓子のような甘み、クリーミーで上品
  • 代表ヴィトラと2026年定価: レイエス ¥5,830/コロニアル ¥8,580/ビヒア ¥8,800/フンダドーレス ¥11,000
  • どんな人向けか: コイーバの次の「通の一本」を探す人

もともと国賓への贈答専用として生まれ、約30年間、市販されなかったマルカ。コイーバと同じ最上級の畑の葉を使いながら知名度で劣るぶん、「知っている人だけが頼む銘柄」という趣がある。

ほかに覚えておきたいキューバ銘柄

  • ボリバー(Bolívar): キューバ最強クラスのフルボディ。ベリコソス フィノス ¥6,600。強さに慣れた上級者の領域
  • プンチ(Punch): 1840年創業の古参。プンチ・プンチ ¥5,390。中庸で価格も良心的な「隠れた優等生」

キューバ産に絞ったおすすめの順位付けと偽物の見分け方は、キューバ葉巻おすすめランキングで詳しく書いた。

非キューバの実力銘柄──ドミニカ・ニカラグア系統

「キューバ以外は二流」という時代は、とうに終わっている。ブラインドで吸えば、ニカラグアの雄がキューバの名門を食う夜も珍しくない。

ニカラグア・キューバ・ドミニカの葉巻並列ショット、ダークウォルナットの机

ダビドフ(Davidoff)──ドミニカ・非キューバの貴公子

  • 系譜: 1968年にジュネーブで誕生、1990年に生産をドミニカへ移転
  • 味の系統: 精緻、クリーン、雑味のない完成度
  • 国内実勢: シグネチャー系 ¥3,100前後/アニバサリオ ショートパーフェクト ¥5,000前後/ニカラグア系・上位ラインは¥8,000〜15,000前後
  • どんな人向けか: 「外さない一本」を求める人、ギフト用途

品質管理の徹底ぶりは全銘柄でも随一。味のブレが極端に少なく、私も「大事な商談の前に」という客にはダビドフを出していた。裏切らない銘柄だ。

パドロン(Padrón)──ニカラグアの頂点

  • 系譜: 1964年創業の家族経営メーカー
  • 味の系統: カカオ、エスプレッソ、力強くも滑らか
  • 国内実勢: パドロン2000 ロブスト ¥2,600前後/1926シリーズ ¥4,700前後〜/1964アニバーサリーは¥6,000〜10,000前後、限定・長尺は2万円級
  • どんな人向けか: フルボディ好き。キューバ至上主義を揺さぶられたい人

米シガー専門誌 Cigar Aficionado の年間ランキングで何度も首位を獲ってきた、ニカラグアの看板。偽造対策で1926や1964の各箱に保証ナンバーを入れる徹底ぶりも、この一家の品質哲学を物語る。

アルトゥーロ・フエンテ(Arturo Fuente)──ドミニカの名門

  • 系譜: 1912年、タンパで創業した家族経営の名門
  • 味の系統: バランス型。シダーと甘いスパイス
  • 国内実勢: 定番ラインは¥3,000前後から、ヘミングウェイ シリーズ ¥3,500〜6,000前後、最高峰オプスXは¥10,000超
  • どんな人向けか: 非キューバの「王道」を体系的に試したい人

文豪の名を冠したヘミングウェイ シリーズ(先細りのフィグラド形状が美しい)と、ドミニカ産100%の壁を破ったオプスXの二枚看板。オプスXは入荷即完売が常で、見つけたら迷わず買う銘柄だ。

マカヌード(Macanudo)──世界一やさしい入門銘柄

  • 系譜: 1968年発表。ジャマイカ生まれ、現在はドミニカ産
  • 味の系統: 極めてマイルド。クリーム、ほのかなナッツ
  • 国内実勢: カフェ系で¥1,400〜2,000前後、上位でも¥3,000前後
  • どんな人向けか: 葉巻の「最初の一本」。紙巻きからの移行者

私のカウンターでの役割は明確で、「葉巻が初めてで、強いのが怖い」という方への一本目。ここから物足りなくなったらH.アップマンへ、という導線が10年間の定石だった。

このほかニカラグアではオリバ(Oliva)、ホンジュラスでは**カマチョ(Camacho)**あたりが国内でも入手しやすい実力派。産地ごとの土壌と味の違いは葉巻 産地 徹底ガイドで一枚に整理している。

銘柄の選び方──強さ・サイズ・シーンの3軸

図鑑を眺めるだけでは一本を選べない。10年カウンターで客に投げかけてきた質問は、突き詰めれば3つだけだ。

クラロ・コロラド・マデュロ、色の異なる3本のラッパーの質感比較

軸1: 強さ──迷ったら「弱め」から

  • ★1〜2(マイルド): マカヌード、オヨー・デ・モンテレー、H.アップマン
  • ★3(ミディアム): モンテクリスト、ロメオ・イ・フリエタ、プンチ、フエンテ
  • ★4〜5(フル): コイーバ、パルタガス、パドロン、ボリバー

初心者が★4以上から入ると、ニコチンで悪酔いに近い状態になることがある。実際、無理して強い一本を頼んだ若い客が青い顔でソファに沈むのを、私は何度も見てきた。強さは階段を一段ずつが鉄則だ。ラッパー(外葉)の色が濃いほど重厚な傾向がある、という目安も店頭では役に立つ。

軸2: サイズ──時間から逆算する

同じ銘柄でも、ヴィトラ(サイズ・形状)で体験は別物になる。

  • 30分: ハーフコロナ、プチコロナ級(例: H.アップマン ハーフコロナ ¥2,640)
  • 45〜60分: ロブスト、コロナ級(例: モンテクリスト No.4 ¥3,850)
  • 90分〜: チャーチル、ダブルコロナ級(例: ロメオ チャーチル ¥8,030)

「今夜、何分使えるか」から逆算して選ぶ。これが店頭で最も実用的な問いだ。

軸3: シーンと予算──日常と儀式を分ける

  • 日常の一本(¥2,000〜4,000): プンチ コロネーション、パルタガス ショーツ、マカヌード
  • 週末の一本(¥4,000〜9,000): モンテクリスト No.2、セリエD No.4、エピキュアNo.2、パドロン1926
  • 儀式の一本(¥10,000〜): コイーバ シグロVI、トリニダッド フンダドーレス、オプスX

全部を「儀式の一本」にすると財布も感覚も麻痺する。日常と特別を分けることが、この趣味を長く続ける最大のコツだと、10年見てきて断言できる。

なお、味の記録を付けながら吸うと銘柄選びの精度が劇的に上がる。書き方はテイスティングノートの読み方・付け方にまとめた。初めての一本の総合的な選び方は葉巻 初心者の選び方も参照してほしい。

葉巻 銘柄 ランキング──10年カウンターの私見3部門

「結局どれが一番か」と聞かれ続けた10年だった。順位は評価軸で入れ替わる。だから3部門に分けて、私見として言い切る。

総合力部門

  1. モンテクリスト — 再注文率、失敗のなさ、価格。すべての平均点が最も高い
  2. コイーバ — 味の頂点。ただし価格が日常を許さない
  3. パドロン — 非キューバでここまで来たかという完成度

常用コスパ部門

  1. H.アップマン ハーフコロナ(¥2,640) — 平日30分の贅沢として敵なし
  2. プンチ コロネーション(¥3,410) — 中庸の味をこの価格で
  3. パルタガス ショーツ(¥3,190) — 短時間でパルタガスの馬力を

特別な夜部門

  1. コイーバ エスプレンディド(¥23,100) — 記念日の指名率、当店比10年連続1位
  2. トリニダッド フンダドーレス(¥11,000) — 「元・国賓専用」という物語ごと味わう
  3. モンテクリストA(¥18,700) — 235mm、2時間半の長編映画

正直に言えば、この順位は5年前の私なら少し違うものを書いていたはずだ。好みは変わるし、銘柄も変わる。ランキングは「正解」ではなく「現在地の記録」として読んでほしい。

結び──図鑑は入口にすぎない

冒頭の商社マンは、いまも月に一度カウンターに来る──私が独立した後も、店を変えて付き合いが続いている。彼のヒュミドールにはモンテクリストとパドロンが並び、先日「次はトリニダッドを箱で」と言っていた。コースター裏の走り書きから6年。地図を手にした人は、自分の足で歩き出す。

この図鑑も同じだ。13銘柄の名前と価格を覚えることに意味はない。気になった一本に、実際に火をつけること。それだけが、この一覧表を「あなたの地図」に変える。

葉巻の基礎全般──カット、着火、保管──は葉巻 入門 完全ガイドに体系化した。最初の一本と、それに合う一杯が決まったら、あとはゆっくり煙を眺めればいい。

参考資料


次に読む

「大人の趣味」では、本物志向の道具と長く付き合う知恵を、専門家5名が綴っています。編集方針はこちら

よくある質問

Q. 初心者が最初に選ぶべき葉巻の銘柄は?
私が10年カウンターで初心者に出してきて、外れが最も少なかったのはH.アップマン(マグナム46・定価¥6,160)とモンテクリスト No.4(定価¥3,850)です。どちらも強さが穏やかで、それでいてキューバ葉巻らしい風味を確実に感じられます。予算を抑えたいならマカヌードのカフェ系(¥1,500〜2,000前後)から始めるのも合理的です。いきなりコイーバやパルタガスのようなフルボディに行くと、ニコチンの強さで気分が悪くなることがあるので勧めません。
Q. キューバ産と非キューバ産、どちらの銘柄を選ぶべきですか?
優劣ではなく方向性の違いです。キューバ産は土壌由来の複雑さと余韻、非キューバ産(ドミニカ・ニカラグア)は品質の安定感とクリーンな味わいが持ち味。10年の経験で言えば、初心者にはドミニカ産(マカヌード、ダビドフ)の素直さが入りやすく、経験を積むほどキューバの癖が恋しくなる人が多い。両方を並行して吸い比べるのが、結局いちばんの近道です。
Q. 葉巻の値段は銘柄によってどのくらい違いますか?
2026年夏時点の日本シガー協会公表定価で、キューバ産はプンチのプチコロネーション¥2,200からコイーバのベヒケ56 ¥57,200まで、約26倍の開きがあります。ボリュームゾーンは1本¥3,000〜9,000。なおキューバ葉巻はたばこ事業法により全国どの正規店でも定価販売(定価超えは違法)なので、店による価格差は原則ありません。非キューバ産は輸入元・店舗により価格が変わります。
Q. 「葉巻の銘柄ランキング」で1位はどれですか?
世界的な評価軸ならコイーバ(キューバ最高峰)とパドロン1964(米シガー専門誌の年間ランキング常連)が双璧です。ただし、私が10年カウンターで見てきた「再注文率」という実感値では、モンテクリストが不動の1位。順位は評価軸で入れ替わるので、本記事では「総合力」「常用のコスパ」「特別な夜」の3軸に分けて私見を述べています。
Q. 葉巻の銘柄はどこで買えますか?
日本国内では、財務省に登録された正規たばこ販売店(銀座・西麻布・六本木などのシガーショップ)とシガーバーが基本ルートです。キューバ産の全銘柄・定価は日本シガー協会が公表しており、定価より極端に安い個体は偽物を疑うべきです。非キューバ産(ダビドフ、パドロン等)は各輸入元の正規取扱店で購入できます。

About the author

宮本 雄一

シガー&ウイスキー専門家・銀座シガーバー バーテンダー 10年

銀座のシガーバーで10年バーテンダー、現在は独立してコンサル業務。シガーソムリエ資格保有。葉巻とウイスキーの両領域を横断する数少ない実務家。

Editor's note

編集後記とエッセイは、note で。

サイト本編に書ききれなかった編集現場の話、取材で出会った職人たちのエピソード、執筆陣の30年・20年の所有歴。 サイトとは別の温度の話を、note でゆっくり綴っています。

Related

More —関連記事

Cigar 15 min read 2026年5月31日

キューバ葉巻 おすすめランキング7銘柄──¥3,850から始める初心者の選び方

累計5,000本を提供してきたバーテンダーが選ぶ、キューバ葉巻おすすめランキング7銘柄。初心者向けマカヌード/モンテクリストから上級者向けコーアバまで価格帯別に順位付けし、ニカラグア・ドミニカとの違い、¥15,000超の高級ランキングまで。

Cigar 9 min read 2026年7月16日

コイーバ/コーアバ(Cohiba)完全ガイド──キューバ葉巻の頂点、全ラインと価格

カストロ専用葉巻として生まれ、いまも世界で最も憧れられる一本、コーアバ。シグロシリーズ/ベヒケ/エスプレンディードの全ライン、絹のような煙の正体、最も偽造される銘柄の見分け方を、数百本を注いできたバーテンダーが解剖する。

Cigar 7 min read 2026年7月17日

モンテクリスト 完全ガイド──No.2/No.4/オープンの全ラインと選び方

世界で最も売れているキューバ葉巻はコーアバではなく、モンテクリスト No.4だ。小説「モンテ・クリスト伯」から生まれた名門のNo.1〜No.5とオープンシリーズ全ライン、「基準」と呼ばれる理由、初めての一本の選び方を、数千本を注いできたバーテンダーが解説。

Cigar 9 min read 2026年5月5日

葉巻 初心者おすすめの最初の3本──シガーバー10年バーテンダーが選ぶ入門銘柄

「最初の一本は何を吸えばいいか」──10年で2,000回答えてきたこの問いへの、現時点の最善の回答。マカヌード→モンテクリスト→パドロンの3本を、なぜこの順序で勧めるのか。価格帯、紙巻きとの違い、最初の注意点まで。