ロレックス 定価一覧 2026年改定版──主要16モデルの価格と実勢との乖離を検証
2026年1月の価格改定後、サブマリーナ デイトは¥1,683,000、デイトナは¥2,499,200。コレクター歴30年の評論家が、主要16モデルの最新定価一覧と値上げの歴史、定価と実勢価格の乖離の読み方まで、一次情報を検証しながら整理する。
川村 篤志 時計評論家 / コレクター歴30年
公開: 2026年7月24日 更新: 2026年7月24日
「結局、ロレックスって今いくらなんですか」
先日、時計に興味を持ち始めた後輩にこう聞かれて、私は答えに少し詰まった。ネット上には古い定価と新しい定価、並行相場と買取相場が混在していて、初めての人にはどれが「今の値段」なのか分からない。無理もない。ロレックスはここ数年、ほぼ毎年1月に定価を改定しており、2026年1月1日にも全面的な値上げが実施されたばかりだ。
この記事では、コレクター歴30年の私が、2026年1月改定後の主要モデルの定価を一覧で整理する。あわせて、値上げの歴史、そして「定価と実勢価格の乖離」という、ロレックスを理解する上で避けて通れないテーマまで踏み込む。
価格はすべて執筆時点で複数の一次情報(正規店系・大手専門店の公表価格)を突き合わせて検証した数字だ。ただしロレックスの価格は動く。購入検討の際は、必ずロレックス公式サイトで最新価格を確認してほしい。

2026年1月改定後──主要モデル定価一覧
まず結論の表から。2026年1月1日改定後の国内定価(税込)を、コレクション別に整理した。
スポーツモデル
| モデル | Ref. | 定価(税込) |
|---|---|---|
| サブマリーナ(ノンデイト) | 124060 | ¥1,494,900 |
| サブマリーナ デイト | 126610LN | ¥1,683,000 |
| サブマリーナ デイト(緑ベゼル) | 126610LV | ¥1,764,400 |
| コスモグラフ デイトナ | 126500LN | ¥2,499,200 |
| GMTマスターII(オイスター) | 126710BLNR | ¥1,747,900 |
| GMTマスターII(ジュビリー) | 126710BLNR | ¥1,780,900 |
| エクスプローラー 36mm | 124270 | ¥1,177,000 |
| エクスプローラー 40mm | 224270 | ¥1,241,900 |
| エクスプローラーII | 226570 | ¥1,576,300 |
| ヨットマスター40 | 126622 | ¥1,960,200 |
クラシック・ドレスモデル
| モデル | Ref. | 定価(税込) |
|---|---|---|
| オイスターパーペチュアル36 | 126000 | ¥996,600 |
| オイスターパーペチュアル41 | 134300 | ¥1,045,000 |
| エアキング | 126900 | ¥1,208,900 |
| デイトジャスト36(オイスターブレス) | 126200 | ¥1,208,900 |
| デイトジャスト36(ジュビリーブレス) | 126200 | ¥1,241,900 |
| デイトジャスト36(WGベゼル) | 126234 | ¥1,502,600 |
| デイトジャスト41 | 126300 | ¥1,323,300 |
| デイデイト40(18ctイエローゴールド) | 228238 | ¥7,481,100 |
いくつか補足しておく。
まず、オイスターパーペチュアル41は2025年に長く親しまれたRef.124300が廃番となり、後継のRef.134300に切り替わった。定価は¥1,045,000で、今回の改定でついに100万円の大台に乗っている。「100万円以下で買えるメンズの現行ロレックス」は、実質オイスターパーペチュアル36だけになった。
次に、同じ型番でもブレスレット仕様で定価が変わる。GMTマスターIIはオイスターブレスが¥1,747,900、ジュビリーブレスが¥1,780,900と約3万円の差。デイトジャスト36も同様だ。ネット上で「同じ型番なのに価格が違う」と混乱する原因の多くはここにある。
なお、ロレックスは年央にも一部モデル(主にゴールド系)の価格を微調整することがある。本稿の数字は2026年1月改定ベースであり、購入時点での再確認をお勧めする。
2026年1月改定の中身──何がどれだけ上がったか
今回の改定の全体傾向は、ステンレスモデルで6〜7%前後、コンビモデルで8〜9%、金無垢モデルで10%前後の値上げだった。主要モデルの改定前後を並べる。
| モデル | 旧定価(2025年) | 新定価(2026年1月〜) | 上昇率 |
|---|---|---|---|
| サブマリーナ 124060 | ¥1,400,300 | ¥1,494,900 | +6.8% |
| サブマリーナ デイト 126610LN | ¥1,570,800 | ¥1,683,000 | +7.1% |
| サブマリーナ デイト 126610LV | ¥1,648,900 | ¥1,764,400 | +7.0% |
| デイトナ 126500LN | ¥2,349,600 | ¥2,499,200 | +6.4% |
| GMTマスターII 126710BLNR | ¥1,664,300 | ¥1,780,900 | +7.0% |
| エクスプローラー 124270 | ¥1,104,400 | ¥1,177,000 | +6.6% |
| エクスプローラー40 224270 | ¥1,166,000 | ¥1,241,900 | +6.5% |
| エアキング 126900 | ¥1,135,200 | ¥1,208,900 | +6.5% |
見ての通り、ステンレスの主力はほぼ横並びで6.5〜7%程度の上昇だ。金無垢のデイデイトなどはこれより上げ幅が大きい。金価格の高騰がそのまま転嫁されている構図で、素材コストを考えれば妥当な改定だと私は受け止めている。
デイトナが250万円の目前まで来たことには、さすがに時代を感じる。私が本格的に時計を集め始めた1990年代後半、ステンレスのデイトナの定価は今の3分の1もしなかった。
ロレックス値上げの歴史──「年1回改定」が定着するまで
ロレックスの値上げは今に始まった話ではないが、頻度とペースは明らかに変わった。私の記憶と検証できた記録を重ねて、流れを整理する。
かつてのロレックスは、数年に一度、為替や素材価格に応じて価格を見直す程度だった。それが変わり始めたのが2020年前後だ。2020年1月にデイトナ、GMTマスター、サブマリーナといったスポーツモデル中心に約5%の値上げが実施され、以降、円安とインフレが進んだ2022〜2023年を経て、2024年1月には多くのモデルで10%前後という大きな改定があった。2024年は6月にもゴールド系モデルが2〜4%再改定されている。そして2025年、2026年と、1月改定はほぼ恒例行事になった。
長期で見ると変化はさらに劇的だ。ステンレスデイトナは2003年時点で定価86万円前後。2026年の¥2,499,200は、22年間で約2.9倍という計算になる。私自身、1998年に最初のサブマリーナ(14060)を35万円前後で購入した。同格の現行ノンデイト124060の定価は¥1,494,900。単純比較はできないが、体感として「ロレックスは30年で4倍の値札になった」というのが、この市場を見続けてきた人間の実感だ。
値上げの背景は、ステンレスや金の素材価格高騰、スイスの人件費上昇、そして世界的なインフレ。加えて日本の場合は、円がスイスフランに対して弱くなり続けたことが効いている。スイス本国の価格が同じでも、円建ての定価は為替の分だけ膨らむ。2022年以降の急速な円安局面で日本の改定幅が大きくなったのは、この構造による部分が大きい。ロレックスだけが特別なのではなく、パテック フィリップもオメガも同じ道を歩んでいる。むしろロレックスの値上げは他社比で規律的だと私は評価している。ロレックス全体のモデル体系と選び方はロレックス完全ガイドにまとめたので、全体像を掴みたい方はそちらを先に読んでほしい。
定価と実勢価格の乖離──「定価で買えない」の構造
ロレックスの価格を語る上で、定価一覧だけでは半分しか語ったことにならない。もう半分は、定価と実勢価格(並行新品・中古相場)の乖離だ。
主要モデルの乖離を、私が執筆時点で確認した相場観とともに並べる。
| モデル | 定価 | 並行実勢の目安 | 乖離倍率 |
|---|---|---|---|
| デイトナ 126500LN | ¥2,499,200 | 約500〜680万円 | 約2.0〜2.7倍 |
| GMTマスターII 126710BLNR | ¥1,780,900 | 約340〜355万円 | 約2.0倍 |
| サブマリーナ デイト 126610LN | ¥1,683,000 | 約210〜240万円 | 約1.3〜1.4倍 |
| サブマリーナ 124060 | ¥1,494,900 | 約200万円前後 | 約1.3倍 |
| デイトジャスト36 126200 | ¥1,241,900 | 約115〜170万円台 | 約0.9〜1.4倍 |
この表から読み取るべきことは3つある。
第一に、乖離はモデルごとにまったく違う。 デイトナは定価の2倍以上で取引される一方、デイトジャスト36は状態や文字盤次第で定価を下回る個体すらある。「ロレックス=プレミア」という雑な理解は、買い物を誤らせる。
第二に、乖離が大きいモデルほど正規店で出会えない。 デイトナやGMTの乖離は、要するに「定価で買って並行店に売れば数百万円の利益が出る」ことを意味する。だからこそ転売需要が集中し、正規店の店頭から消える。この構造については中古ロレックスの買い方でも詳しく触れた。
モデルごとの値持ちの差はリセール率順に見たロレックス7本にまとめた。
第三に、乖離は縮むこともある。 2022年の相場ピーク時、デイトナの並行価格は今よりさらに高かった。相場は上にも下にも動く。「実勢価格=資産価値」と考えて買うのは、私は勧めない。時計は所有して使うものであり、投機の対象にした瞬間に、この趣味のいちばん豊かな部分が消える。
予算帯別──定価で見る現実的な選択肢
定価一覧を眺めるだけでは、自分の予算で何が買えるのかが見えにくい。2026年定価ベースで、予算帯別に整理しておく。
予算100万円前後
オイスターパーペチュアル36(¥996,600)、同41(¥1,045,000)が中心。装飾を削ぎ落としたシンプルな3針だが、ムーブメントはサブマリーナと同系のCal.3230/3235系で、中身は紛れもなく現行ロレックスだ。「最初のロレックス」として私が最も勧めやすい価格帯でもある。
予算120〜150万円
エクスプローラー36(¥1,177,000)、エアキング(¥1,208,900)、デイトジャスト36(¥1,208,900〜)、エクスプローラー40(¥1,241,900)、デイトジャスト41(¥1,323,300)。ロレックスの「実用時計」としての本流はこの価格帯に集中している。40代以降の1本目ならデイトジャスト、若い世代や2本目ならエクスプローラーが定石だ。
予算150〜200万円
サブマリーナ(¥1,494,900〜1,764,400)、エクスプローラーII(¥1,576,300)、GMTマスターII(¥1,747,900〜)、ヨットマスター40(¥1,960,200)。いわゆる「憧れのスポーツロレックス」ゾーン。ただしこの帯は正規店での入手難度が最も高く、定価はあくまで「正規店で出会えたら」の数字であることは覚悟してほしい。サブマリーナの詳細は別稿に譲る。
予算250万円以上
デイトナ(¥2,499,200)、そして金無垢の世界。デイデイト40の18ctゴールドは¥7,481,100からで、ここから先は完全に別世界だ(デイデイトにコンビは存在せず、貴金属無垢のみ)。ステンレスデイトナは定価250万円・実勢500万円超という、時計市場でも特異な存在になっている。
定価にまつわる4つの誤解──正しい調べ方と改定の読み方
定価一覧の記事を長年書いてきて、毎年のように同じ誤解に出会う。代表的なものを4つ、ここで潰しておきたい。
誤解1: ネット上の定価情報は最新とは限らない。 ロレックスの定価は毎年動く。ところが検索上位の記事でも、1〜2年前の価格を載せたままのものが珍しくない。改定日が明記されていない定価情報は、まず疑ってかかるべきだ。最終確認は必ずロレックス公式サイトの製品ページで行うこと。公式サイトは型番ごとに税込の国内定価を表示しており、オイスターとジュビリーなどブレスレット仕様による価格差もそこで確認できる。本稿の一覧も、2027年1月にはおそらく古くなる。そういう前提で使ってほしい。
誤解2: 定価は「買える価格」ではない。 定価はメーカーの希望小売価格であって、正規店に行けばその価格で買えることを保証するものではない。人気スポーツモデルの店頭在庫は慢性的に払底しており、定価での購入には長い正規店通いが必要になるのが実情だ。だからこそ並行店にプレミア価格が成立する。定価一覧は「正規店で出会えたときの価格」の一覧だと理解するのが正確だ。
誤解3: 定価が上がれば中古も必ず上がる、とは限らない。 定価改定の直後は買取価格や並行相場も連動して上がりやすい──これは経験則として概ね正しい。並行店は「新しい定価」を仕入れの基準線にするからだ。しかし、2022年に世界の時計相場が急落した局面では、定価が上がり続ける中で実勢は大きく下がった。マクロ環境が勝る場面では、定価は相場の床にはならない。デイトジャスト36のように実勢が定価を下回るモデルが現に存在することは、先の表で見た通りだ。
誤解4: 海外で買えば安い、は半分だけ本当。 ロレックスの定価は国・通貨ごとに設定されており、為替次第では日本の定価より安く見える国は確かにある。この数年は円安で「日本が世界で最も安い」と言われた時期すらあった。ただし、海外正規店でも人気モデルの在庫がないのは同じで、旅行のついでに定価で買えるほど甘い市場ではない。免税手続きや国際保証(現行ロレックスは5年保証)の書類面も含めて、価格差だけで飛びつく話ではないというのが私の意見だ。
ついでに、改定サイクルの読み方も書いておく。近年の全面改定はいずれも1月1日付で実施されており、前年の秋から年末にかけて「駆け込みで買うべきか」という相談が増えるのが恒例になった。私の答えは毎年同じで、6〜7%の値上げを理由に数十万〜数百万円の買い物を前倒しするのは本末転倒、である。買うべき時計が決まっている人にとってだけ、改定前は少しだけ得な季節になる。順序を間違えてはいけない。
終わりに──定価一覧を「使う」ための30年目の助言
最後に、この定価一覧をどう使うべきか、私なりの助言を残す。
定価を知る最大の意味は、**「その時計の適正な物差しを自分の中に持つ」**ことにある。並行店で210万円のサブマリーナを見たとき、定価168.3万円を知っていれば「プレミアは約4割」と冷静に判断できる。定価を知らなければ、店の言い値がすべてになる。
もう一つ。定価は毎年上がるが、あなたの買い時は定価改定で決まるものではない。私は30年間で何度も「値上げ前の駆け込み」を見てきたが、焦って買った時計は結局手元に残らないことが多い。逆に、何年も定価一覧を眺め、相場を追い、ようやく手に入れた一本は簡単には手放さない。時計との付き合いは、買う前から始まっている。
ロレックスに限らず、機械式時計全体の選び方はメンズ腕時計の選び方 完全ガイドに体系的にまとめてある。定価一覧はあくまで地図だ。地図を眺める時間も、この趣味の一部として楽しんでほしい。
参考資料
- ロレックス公式サイト — 各モデルの正式スペックと最新の国内定価
- PIAZO ロレックス最新定価一覧表 — 2026年改定後の全モデル定価を網羅した一覧
- ESTIME 2026年1月ロレックス価格改定一覧 — 改定前後の新旧価格と値上げ率の詳細
- 一般社団法人 日本時計協会 — 日本の時計業界統計と基礎知識
次に読む
- ロレックス完全ガイド:全コレクションの体系と選び方の全体地図
- 中古ロレックスの買い方:定価で買えないなら、中古をどう攻めるか
- ロレックスが買えない今、選ぶべき5本:同予算での現実的な代替案
- メンズ腕時計の選び方 完全ガイド:予算別・年代別の総論
「大人の趣味」では、本物志向の道具と長く付き合う知恵を、専門家5名が綴っています。編集方針はこちら。
よくある質問
- Q. 2026年のロレックスの定価はいくら上がりましたか?
- 2026年1月1日の改定で、ステンレスモデルは6〜7%前後、コンビモデルは8〜9%、金無垢モデルは10%前後の値上げとなりました。具体例では、サブマリーナ デイト126610LNが¥1,570,800から¥1,683,000へ約7.1%、デイトナ126500LNが¥2,349,600から¥2,499,200へ約6.4%の改定です。ロレックスの1月改定はここ数年恒例化しており、2027年も同様の改定が行われる可能性が高いと私は見ています。
- Q. 定価が一番安いロレックスはどのモデルですか?
- 現行の定番ラインでは、オイスターパーペチュアル36(Ref.126000)の¥996,600が実質的なエントリー価格です。メンズサイズで人気の41mm(Ref.134300)は¥1,045,000で、2026年改定でついに100万円の大台に乗りました。より小径のレディース系を除けば、「100万円以下で買える現行ロレックス」はもうほとんど残っていない、というのが2026年の現実です。
- Q. 定価と実勢価格(並行相場)はどのくらい違いますか?
- モデルによって乖離の大きさがまったく違います。デイトナ126500LNは定価¥2,499,200に対し並行実勢は約500〜680万円で2倍超、GMTマスターIIも定価約178万円に対し実勢340万円超と約2倍です。一方、デイトジャスト36は定価¥1,241,900に対し実勢115〜170万円台で、ほぼ定価前後から買えます。人気スポーツモデルほど乖離が大きい、と覚えておけば間違いありません。
- Q. 今後もロレックスは値上げを続けますか?買うなら早い方がいいですか?
- 断定はできませんが、2020年以降ほぼ毎年1月に改定が続いており、素材価格と人件費の高騰を考えると、値上げ基調が続く可能性は高いと考えます。ただし「値上げ前に慌てて買う」ことは勧めません。30年この市場を見てきた経験では、焦って買った時計ほど手放すのも早い。欲しいモデルの定価と実勢を把握した上で、自分の基準で買うのが結局いちばん損をしません。
About the author
川村 篤志
時計評論家 / コレクター歴30年・機械式時計 所有歴30年・40ブランド以上
機械式時計コレクター。所有歴のあるブランドは40以上、現役で稼働している手持ちは20本前後。雑誌寄稿100本超。「投機ではなく所有」を語る数少ない評論家。
Editor's note
編集後記とエッセイは、note で。
サイト本編に書ききれなかった編集現場の話、取材で出会った職人たちのエピソード、執筆陣の30年・20年の所有歴。 サイトとは別の温度の話を、note でゆっくり綴っています。